ここではオンライン座談会の様子をご紹介します。
テーマ:新総理誕生と解散総選挙で株価に影響はあるのか?村長の個人的見解を聞いてみよう。
実際の村長の売買方法を聞いて、売買ルールの確立の参考にしよう。
司会:新総理になってすぐの時点で解散総選挙をするかもということがささやかれてきました。その影響で、今まで株価は上がってきていますよね。でももしかしたら解散しないこともあるのかななんて考えられますが、そうなると織り込み済みで株価が下がることもあるのかななんて妄想していますが、村長はどのように考えていますか?
村:解散しても下がるし、解散しなくても下がるかなという風に考えてますね。
解散しても上がっても上は限定的ではないかと。
過去を見ると株価が大天井で解散総選挙になることがなかったんですよね。
悪いときに解散総選挙しているので、現状が悪いから期待に繋がり株価が上がるっていうことが起きてましたけど、今は株価は高すぎるので・・
今の日経平均は高すぎるって誰もが思っているところで、選挙になってもそれは上げる理由になるのかなって個人的には思ってしまいますね。
一般的に政治が安定すると経済が安定すると考えられ期待に繋がり株価が上がると考えられるので、今回この心理は成り立つのかなって疑問に思いますね。
ただ、やはり選挙になったら過去上がっているから今回も上がるだろうと考える人たちの買いは入るのかなとも考えますね。でも、そのあと続いて買いが入るのかというとどうかなと思います。
司会:世の中のアナリストさんたちの口から日経平均は24000円25000円を目指すという声が聞こえてきますが、村長はどのようにお考えですか?
村:大統領選・日本の総選挙・コロナの衰退・実体経済の復活・東京オリンピックの開催などすべての条件がそろえば24000円25000円もあるかもと思いますが、ハードルは高いかなと・・
個人的には難しいのではないかなと考えています。
去年の今頃の株価と今の株価は大体同じくらいにありますが、状態(企業の利益や企業の業績など実体経済の状況)は同じかって考えると同じではないし、同じでないのに同じ株価にあるっていうのは作られているものなのかなと思いますね。
作られたもの(金融緩和によって無理やり作っている株価)はいつかはつじつまを合わせると思うけど、実際その引き金になるものはなにかはわかりませんね。
司会:株式投資をするにあたり重要なのは《自己の売買ルールを守ること》とよく聞きますが、村長の個人投資家としての売買について教えてください。
村:話すだけで伝わるならもっと早くからお伝えしてますよ(笑)
司会:ですよね。ただ資金とかも違うし大きなお金がないと同じようにはできないかなとも考えますが・・
村:そんなに皆さんが思っているほど資金は入れていませんね。座談会に参加されている方の中で僕より運用額が大きい人はいっぱいいますよ。
司会:確かに。でも今日は村長の個人投資家としての売買ルールについてとことんお聞きしたいと思います。
基本、信用取引と現物取引はどちらの割合が多いですか?
村:それは信用です。
司会:株以外の投資もされてますよね?
村:そうですね。投資信託や金の現物なんかは持ってますね。
それは長期的に保有することを考えていますね。
司会:株は基本は短期ですか?
そうですね。短期の方がリスクが低くて、儲かるというのが私の持論です。
株式投資は個別銘柄は買いがメインで、ETFは買いも売もやりますね。
下げるときは、基本ETFの空売りが大きく利益が取れますね。
司会:仕込みが遅くて、利確が早くなってしまうって考えている会員様って多いと思うのですが、村長はどのように仕込みと利確を行っていますか?
村:仕込みも利確もとにかく分割しています。
1000株仕込みたいと考えていたら、基本5回から10回に分けて買いますね。
ちなみに利確も同じくらい分けて行います。
司会:そこまで行きつくまでの過程を知りたいです。
村:行き着くまでって、僕もすごいやられてますよ。
本当に最初の最初は、下がったら買いと当時の師匠に言われるがままやって失敗しました。
この銘柄は10000円まで上がると言われ、4000円以下のところを下がったら買うということを続け、結果700円まで下がるという経験もしました。
ただ、やられながら覚えましたね。やられて反省しての繰り返しでした。どうしたら反省しなくて済むのかって考えるけど、だいたい3回くらい同じことしないと覚えなくて・・今回は相場が合わなかっただけとか自分が悪いわけじゃないと思ってみたり・・他の人のせいにしてみたり。
でも結局、自分が直さないといけないところに気づかないと直せないんですけどね。
村:本当はドデンしたいじゃないですか。1番高いところで売って、安いところで買うってやったらすごい儲かるし。だからチャレンジしてみたこともありますけど、できないって結論に至りました。未来はわからないのでそこに賭けるみたいな売買してたらギャンブルと一緒じゃないですか。
だから考えたのは3回に分けていいところで買おうってやってみても逆張りだと足りなくて、じゃあたくさん分けて入れていくしかないなっていうところに行き着いたんですよね。
司会:でも早く入れすぎてしまうって参加されている人の中でも当てはまる人いるんじゃないですか?
会員:(うなずき)
司会:仕込みと利確を分けて行うっていうのは、どんなトレンドでも同じですか?
村:基本は同じです。
トレンドがあるときはばっちりはまりますね。
会員:BOXの時はどのようにしていますか?
村:さがっている最中から買ってます。
会員:そんな早くからですか?
司会:その逆張りができるように何を意識しましたか?
村:いつもお話している通り、節目です!!
会員:でも節目まで下がらないこともありますよね?
村:だから逆張りで早くから分割して買うんです。
会員:確かに!!どうしても分割で3個入れようと思っていても、入れられないのですが・・
村:それは1個目を入れるのが遅いからです。
会員:その逆張りが難しいです~
村:それをクリアするためには経験は必要です。
司会:個別銘柄を選ぶときに何をみていますか?
村:業績がいい、商品が売れている、まだまだ頭打ちの要素がないというのがファンダメンタルで、チャートではきちんと押し目を作るっていうことですね。ずっと上がっているチャートだと、買い場がないので利益が出ないんですよ。だから僕が思ういい銘柄は、しっかりと買い場を作ってくれるものですね。
皆さんのいい銘柄ってどんどん上がるものだと思いますが、僕はそれがいい銘柄とは思っていないんですよ。
僕にとってやりやすいのは、チャートがわかりやすいもので、儲かる株は一直線に上がる株ではないと考えてます。
司会:そのあたりに、会員様の考えと乖離があるように思います。
村:失敗する人は上がっているところを買って、しかも上がったところで多く買ってしまってます。
それと、この銘柄がいいみたいな話を聞くとすぐ乗り換えますよね。
でも僕はやり始めた銘柄はずっと1・2年付き合いますね。
そうすると銘柄の癖みたいなのが見えてくるので利益をとりやすいんですよ。
会員:それだけ分割するってことは、高い株は買えませんよね?
村:そうですね。高くて1株2000円までの株しかやりませんね。
会員:10000円の株だと大変ですもんね。
村:そういう株は、私の資金には見合わないと考えてます。
司会:会員様たちは値幅が取れるので高い株を好む傾向にありますが、村長は本当にやらないですよね。
会員:安くて成長する株が見つけられないので、そうなるとどうしても5・6000円のものになってしまいますね。
村:でも、僕の場合分割で買ったり売ったりできないと後悔するって考えているので・・
司会:人それぞれいい銘柄は違って、自分にとっていい銘柄とはなにか知ることが大切ですね。
司会:ほかにもっと突っ込んで聞いてみたいと思うことはありますか?
こんなときしか聞けないので是非挙手をお願いします。
会員:四季報ってみてますか?
村:本の四季報は見てませんね。ネットで見られる四季報の部分で売り上げの伸びと利益の伸びがメインにみる程度かな。特別な武器を持っているわけじゃなくて、結構シンプルでそのシンプルなやり方をただただやり続けているだけです。
司会:売買で大切にしていることは何ですか?
村:後悔しない売買をすることです。あとは、自分の行動を必ず説明できるようにすることです。
含み損が出るのは自分の想定の範囲なので、嫌ではないけど利益がでたものが減るのは嫌なんです。だから後悔しないように、仕込みも分割するし、利確も分割して行うというやり方に行きつきました。
そして、それはまったくぶれないです。
皆様にお伝えすることも、ぶれていないと思います。
司会:皆さん確かにって顔してますね。
今回は個別銘柄のお話してますが、推奨しているわけではなくて村長の売買の方法を聞いて、自身の売買ルールの確立の参考にしてほしいという目的でお話しています。
村:そうですね。全く推奨していませんね。今週のDJ weeklyの中にも書きましたが、個別銘柄をやっていく資格という部分を是非読み返してほしいですね。そして、自分の胸に手をあてて自分は当てはまるかよーく考えまていただきたいなと思います。
司会:最近よく長期投資についても聞かれますが、村長は長期投資についてどうお考えですか?
村:そうですね。米国株はずっと上がってきているので長期的に見て買っていけばいいのではなんてことも聞かれますね。
でも私はそういう時は、いつ下がるのかということを考えますし、長期投資って心の中で楽して儲けたいって考えがあると思うんですね。長期で考えていた株が上がらなかったら、ただの時間のムダじゃないですか。お金は増えてないのに、時間だけ過ぎたみたいな。
その時間、投資の勉強をしながら短期売買の練習をしていたら、例えお金が減っていても経験と知識は増えますよね。
そっちの方が将来大きな利益につながると思っています。
それと、本当に楽して儲かるということはないのでそこは本当に伝えたいなと思いますね。
司会:ほかに村長と皆さんの違いって、皆さんは入れたポジションすべてで大きな利益を出そうって力んでしまっている気がします。でも村長は、もっと軽くて、利確が早かったらまた下がった時に買えばいいやくらいな気がします。
村:僕の軽さと皆さんの軽さが違うだけだと思うんですよね。
だって皆さん全然根拠なく買うじゃないですか。そっちの方が行動として軽くないですか。
僕は根拠があって軽いです。皆さんは根拠がなく重いんです。
このアンバランスがおかしいじゃないですか。
行動としては皆さんの方が軽いですよ。
僕は、買った理由が絶対に言えます。皆さんはどうですか?
とにかく、今皆さんに伝えたのはいっぱい反省してください。反省しないと得るものはないんです。
ちょうど「失敗は気づきです。失敗は進化するための種です」っていう言葉をドラマで言ってたんですけど、失敗から何を得るか、何を反省するか、失敗って思えなかったら反省ができません。うまくいくと思っていれたポジションがうまくいかなかったときに根拠がないと反省できず、ただ損したって感覚になるだけなんですね。
こうだから上がるって思ったことが失敗の原因だったって気づく。ポジションを持ったことが失敗じゃなくてその根拠がなければいつまでたっても同じことをやり続けます。
自分が変化していくことが利益につながることに気付いてほしい!!
この根本的なことをやっていくと失敗は成功の基になります。
ただただ売買をしているだけでは時間をムダにしてしまっているけど、実際に根拠をもって売買をしながら、反省して次に生かすってことを繰り返して行うと有意義な時間となって、経験として積みあがります。個人投資家さんの多くは、この期間に思ったより利益でないじゃんって感じて途中でやめてしまうんです。株の世界って途中で挫折しないで、経験を積むとしっかり技術と利益が身につく世界だと思うんですよ。